9月 2014|SEOと広告とインターネッツ      

2014年9月30日火曜日

【続報】パンダアップデート4.1でオリジナリティの低いサイトが…

パンダアップデート4.1の気配を全く感じなくて、エアパンダなのかと思っていたら、
Search Engine Landがパンダアップデート4.1の影響を報告していました。

正確にはSEOツール会社、Searchmetrics(サーチメトリクス)の、
パンダアップデート4.1によると思われる流入数の増減ランキングレポートです。
サーチメトリクスのこのレポートは毎度恒例ですね。

詳しくはこのレポートを見ていただくとして、
パンダアップデート4.1で検索順位を大きく落とした(と思われる)サイト(=losers)、
逆に上昇させたサイト(=winners)を多数知ることができます。

私もざっと見てみましたが、なんとなく傾向があるかなぁと。

パンダアップデート4.1の影響を受けたサイトの傾向

他人のサイトなのでどのサイトなのか具体的な言及は避けますが、
losersの方はサイトの健全性(health)に問題があるように感じます。

例えば下層ページのあるディレクトはなぜか違うドメインにリダイレクトしているのに、
そのリダイレクト先が404エラーを連発しているとか、
ページの下半分がほとんど重複しているサイトとか。

あとは他のサイトのデータベースからコンテンツを引用していたりするサイトもありました。

まあほとんどはページ間や他のサイトとの間で重複したコンテンツがあるか、
サイトの健全性に問題があるか、その辺りでしょうかね。

恐らくウェブマスターツールに兆候は出ているかと思いますので、
もしそれがパンダアップデート4.1に捕獲される原因であったのなら、
事前に予防はできたのかなと思います。
まぁ今からでも対策できる範囲だとは思いますが。

以上、普通に手塩にかけてサイトの隅々に気を配った方がいいのだなという感じでした。

2014年9月26日金曜日

【共有】パンダアップデート改良版リリース予定とのこと。

海外SEO情報ブログの鈴木謙一さんが、Twitterでパンダアップデート改良版の情報を共有されています。


元ネタはこちら。今回のパンダアップデートで日本が対象かは不明です。



この投稿への返信に、
「Is this global update?(グローバルなアップデートですか?)」と書かれていますが、
いまのところ返信はありません。

で、パンダより気になるのが、このPierreなる人物。
Pierre Far氏はGoogle UKのWebmaster Trends Analystとのこと。
Googleのリリースを出す人としては聞いたことのないお名前ですが、こちらが彼の職歴です。

2011年にGoogleに入社されてますが、
それまでの経歴がFounderが多く、シリアルアントレプレナーな方ですね。
そういう人もGoogleに入社するんですね。
マットカッツ氏がいない間はPR業も兼ねるのでしょうか。

パンダよりPierre氏が気になっている次第です。笑


追記(2014/9/27):
日本の方で、私が見聞きした範囲に限っては、今の所特に順位が落ちた様子はないです。

追記2(2014/9/30):
どうやらパンダアップデート4.1はオリジナリティと健全性の低いサイトを捕獲したようです。

2014年9月25日木曜日

Forbes JAPAN (フォーブスジャパン) 2014年10月号を購入


遅ればせながら、フォーブスの10月号を買いました。

フォーブスは個人的にはベンチャー通信を世界規模にしたビジネス誌のような内容であり、
ファッションなども含めた経営者、富裕層、投資家向けのトピックスを掲載していてかなり楽しいのです。

今号のハイライトはミュージシャンの資産額についてのページや、
ウォーレンバフェットの哲学、
Web業界人として見逃せないオプト社長インタビューなどです。

それにしてもミュージシャンのトップクラスは稼ぎが違いますね。
大きく成功した人は別のビジネスをやるんですね


バフェットは見やすくよくまとまっていました。


オプト社長のインタビューはまあIR資料などにもかなり載っているものの、
オプト自体が情報発信をそれほどしないため、非常に興味深かったです。


なおこの10月号は8月25日に出たみたいなので、そろそろ11月号が出そうですが…

2014年9月24日水曜日

体系的にコンテンツマーケティングを学びたい時のおすすめ本

コンテンツマーケティングというのはアメリカでは定義もしっかりされ、
KPIから制作、効果測定まである程度システム化が実現されています。

そして成功した際のコストやブランディング、エンゲージメントと言った様々な面でのパフォーマンスがすこぶる良いのも特徴です。

一方ここ日本では何となくふわっとした概念の様に思われていて、
バズワードだと思っている人も少なくありません。
しっかりしたKPIを設定しPDCAを回している人が少ないと言う現状も、
なかなか正しいコンテンツマーケティングへの理解が浸透しない要因の一つでしょう。

そんな状況ですから、コンテンツマーケティングについて興味があるけど、
どうしたら良いかわからないという人は少なくないと思います。

そこでコンテンツマーケティングについて体系的に学び、実践されたい方のために、
最低限押さえておくべき本を中心におすすめ本を書いておきます。

これらの本を読み1年間実践できれば、
コンテンツがもたらす効果の高さを実感できるかと思います。

以下の内容でコンテンツマーケティングを大別しながら、
「良書」かつ「保存版」たりえる書籍を挙げてみます。

  1. 「パーミッションマーケティング」
  2. 「インバウンドマーケティング」
  3. 「コンテンツマーケティング」
  4. 「フリー戦略」


1.「パーミッションマーケティング」

『パーミッションマーケティング』

セス・ゴーディン著。

「パーミッション」とは「同意」「許可」の意味です。
従来型のインタラプション(邪魔をする)広告ではなく、
消費者の同意を得てから売り込むようなマーケティングをすべきという概念です。

具体例としてはインバウンドマーケティング、コンテンツマーケティングそのままというものがいくつも出てきます。
今読むとそれほど目新しい概念ではないものの、初版が1999年と随分昔から提唱されてきた考え方です。
本書を読むとインバウンドマーケティングの概念と非常に近しい考え方に立脚しており、
恐らくはインバウンドマーケティングの概念の基礎となったであろうことがよくわかります。

インバウンドマーケティングやコンテンツマーケティング等々を学ぶ前に、
この「パーミッションマーケティング」という概念をまずはインストールしておく事をお勧めします。


2.「インバウンドマーケティング」

「パーミッションマーケティング」は消費者の同意を得るという、
いわばエンゲージメントの向上を促すものでしたが、
その延長線上にあるのがこの「インバウンドマーケティング」。

消費者に見つけて貰い、自ら来て貰う(インバウンド)ためのマーケティング概念です。
対してこちらから発信したい情報を発信する事を「アウトバウンド」と呼んでおり、
これは主に従来型の広告などを指します。
この「インバウンド」「アウトバウンド」の概念は、
「パーミッション」と「インタラプション」の様に対概念となっています。

「インバウンドマーケティング」というタイトルの本は2種類あります。
いずれもこの概念を提唱したHubspot(ハブスポット)という、
最近IPO申請中のアメリカの企業の関係者から出ています。

『パーミッションマーケティング』(ブライアン・ハリガン版)
ブライアン氏はYahoo!役員を経てHubspotの創業を行った人物。
アメリカのマーケティング業界で今最も注目されている人です。
HubspotはIPO申請中ですし、そのビジネスモデルの有用性が改めて注目されています。
こちらの書籍は豊富な事例とともに、「インバウンドマーケティング」を広く解説しています。
概念論だけに終始せず、KPIや効果検証のサイクルまで一通り示されているのは大変助かります。

『パーミッションマーケティング』(高広伯彦さん版)
高広さんは博報堂、電通と広告業界を経てGoogleに渡るという華々しいご経歴をお持ちの方です。
その後Hubspotの商材を日本で扱うエージェンシー「株式会社マーケティングエンジン」の代表をされていました。つい最近退任されましたが。
広告業界では知る人ぞ知るという方で、広告業界の重要な論客でありながら、Twitterで炎上したりと、この業界での存在感が凄いお方です。

こちらの書籍はわかりやすく書かれているものの、実例に乏しい所が難点と言えば難点であります。
ただ全体的に「考え方を伝える」事にフォーカスされているようにも取れ、
どちらかというと読者に自分の頭で考えて貰おうとしているのかな…と思われます。

広告業界の末席にいる私としては、インバウンドマーケティングの考え方は世に広まっているように見えるものの、
まだまだ現場では「あのメディアの枠をいくら分買って…」という広告ありきの議論が優先されているように見受けられます。
そうした中で広告業界の重鎮からインバウンドマーケティングなる概念の提案が出る事は意義として非常に大きいのかなと感じますね。


3.「コンテンツマーケティング」

「インバウンドマーケティング」を素直に実践しようとする人がつまずきがちな事として、
コンテンツって具体的に何をつくればいいの?という事がわからず、悩みあぐねてしまうという事。

コンテンツの王道は情報発信ですが、どうしてもわからない人のために、
「コンテンツマーケティング」と題して有効なコンテンツの作り方を学べるのが以下の2冊。
『エピック・コンテンツマーケティング 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書』
『~編集者のように考えよう~ コンテンツマーケティング27の極意』

2014年のコンテンツマーケティング関連本では間違いなく王道たる2冊であり、非常によくまとまっています。
コンテンツマーケティングに関してはこの2冊があればしばらく他の本は不要なのではと思えます。


4.「フリー戦略」

コンテンツマーケティングと隣接する考え方として、「フリー戦略」というものがあります。
『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』
こちらはかの有名な「ロングテール」概念を提唱したクリスアンダーソンが2009年に著した一冊。

要はよくある「無料で先に何かを提供する」戦略ですが、意外とたくさんの種類があり、歴史も長く、
商品のプライシングにも深く関わる部分故に素養が無ければ足踏みする領域かと思います。

「フリー戦略」が気になる方にとって本書は体系的に「フリー戦略」の概念を学べる良書です。
ここまでしっかりとまとめられたものは他に無いんじゃなかろうか。

無論コンテンツマーケティングも、情報を無料で先に提供する事から始まる訳で、
その意味においてこの『フリー』は大変参考になる一冊です。
また本書を読めば、コンテンツマーケティングって、別に情報発信だけじゃないんだという事にも気づくはず。


さらに、この「フリー戦略」を音楽業界でかなり昔に成功させている、グレイトフルデッドというアーティストの本もあります。
『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
実はこちらの著者は、『インバウンドマーケティング』のブライアン・ハリガン氏。

この本、相当売れたのにブックオフ等では滅多に見られませんので、ブックオフ等で探すよりも最初から新品を買った方がいいですよ。
分厚いので小さい書店ではあまり置いてないですし。


以上、いかがでしたでしょうか。
この10倍ぐらい挙げたい本があるのですが、また別の機会に紹介します。

また上のamazonのリンクはアフィリリンクではないのでw、
ぜひ気になったものがあれば読んでみてください。

最近の与沢翼さん

情報業界からの引退はなさそうです。


こちらの有料メルマガを購読しておりまして、
(アフィリリンクじゃないよ)
一時は発送の遅延などありましたが、
最近はしっかりと届くようになりました。

そこで語られている事をそのまんま書くことはできませんし、その量も少なくないので、
いくつかポイントをピックアップしてみますと…

・情報業界からは手を引くつもりはない
・しかしいわゆる情報起業業界のようなことはやらない
・そもそも受験予備校など「情報産業」は昔からあるもの
・これからは広い意味で情報を扱う事業を考えている
・まず価値を高めて、情報を蓄積し、スケールさせたい

だそうです。

具体的にこれから何をやるのかは「言えない」との事ですが、
最も変わった所としては、「スケールさせたい」と考えている事でしょうか。

確かに今の情報起業って、プロダクトローンチとか短期的な粗利は凄いと思いますが、
焼畑農業的に市場を枯らしている気がしなくもないです。
特にアフィリエイターに登録させてリストを買って…というような手法のみではさすがに飽きてくるというか。

与沢さんはそのずっと先、
あるいは全く異なるフィールドを見つめているように思えました。

私は与沢さんの戦略的で大胆でエネルギッシュでギラついた部分が凄く好きだったのですが、
今はそういった牙は隠しながらもしっかり磨きあげているのかなぁと感じました。

2014年9月18日木曜日

ペルソナとコンテンツをすり合せたコンテンツマーケティングを。

なぜコンテンツマーケティングにはペルソナが必要かというと…

コンテンツマーケティングとは、言い換えればよく定義された見込み客の欲する情報を提供する事です。

これを行うためには、コンテンツを提供する顧客がどんな人か、
どんな情報を欲しているかをよく知らねばなりません。

自動車保険のサイトなら、
自動車の購入を検討している人、
自動車の購入が決定している人、
既に他社の自動車保険に加入していて、
サービスまたは金額に満足していない人…辺りでしょうか。

そうすると、ペルソナに盛り込む要素としては、
自動車を購入できるだけの年齢、職業、年収、資産などが必要条件になります。
例えば30代以上、年収500万以上とかでしょうかね。

あるいは日本の場合、都心よりも地方で働き始めた30代男女…とかかもしれません。

こうした「ペルソナ像」が欲する情報をそれぞれ用意しようとする事が大事です。

自動車の購入を検討している人に対するコンテンツとしては、
自動車の選び方、比較ガイドのようなものでもいいかも知れません。

自動車の購入が決定している人には、
ドライビングマップや観光ガイドなどをつくるかも知れません。

私ならとりあえず思いついたものを全てつくってしまって反応を見ると思います。


さて、ここで重要な注意点です。

私は上でペルソナを「想像」しましたが、
実際にはペルソナはアンケートであぶりだす方が良いです。
精度的に。

私も、もし自動車保険の損保会社を経営していれば、
実際に顧客に聞いてみるということを必ず定期的に行います。

まあ個人的な感覚ではありますが、想像で作ったペルソナって外れるんですよ、思った以上に。
あとでアンケート取って見て全然ズレてるなんて事は珍しくないのです。

「たぶんこうだろう」はコンテンツマーケティングにおいては絶対NGです。
(そもそも商品開発の段階でもNGだと思いますが)

仮説を出しておくのは重要ですが、
可能な限り顧客を定期的に捕まえてインタビューを行った方が良いです。
月に一人、ランチに誘って話を聞くとかでもいいと思います。

これをやると、思いもよらぬ動機であなたのサービスを利用している事がわかったりするものです。
それでも顧客像が今一つ浮かばない、なんて事が万が一あれば、
いくつかのペルソナをつくってテストしてみるのは有りだと思います。

そして2つ目の注意点です。

それは、全ての顧客をたった1つのペルソナでカバーする事は不可能というものです。
ペルソナは最大公約数的な内容にするか、何種類かに分けたものを設定しましょう。
あれもこれも…と1つのペルソナに詰め込んでもあまり意味がありません。

以上です。

コンテンツはペルソナとすり合せて作成しましょう。
でないとたくさん作ったけど「回収のできない」「響かない」コンテンツになりがちです。

2014年9月17日水曜日

コンテンツマーケティングとアフィリエイトは相性が悪い

コンテンツマーケティングとは、
明確に定義された見込み客の欲する情報や体験を提供し、
彼らとのリレーションを継続的に計るマーケティング手法です。

そしてコンテンツマーケティングを行う上で、
サービスや商品を好きになって貰い、
ブランドロイヤリティの向上を目指す事が重要です。

これを言い換えると、
コンテンツを通じてこちらの事を「好き」になって貰わないといけません。
もっと言えば、見込み客の中でオンリーワン、ナンバーワンになる事が重要です。

このコンテンツマーケティングという手法と相性が最も合わないのが、アフィリエイトです。

アフィリエイトサイトは基本的に運用者側の情報を一切出しません。
サイト名もSEOを基準に、必要なキーワードをタイトルに入れる事を優先します。
従って、サイトの名前や構成が非常に似てしまいます。
恐らく、アフィリエイトサイトの流入キーワードで指名系のものはほとんどないはずです。
そのぐらい差別化をしづらい。

それはアフィリエイトサイトがCVに結びつくキーワードを軸にサイトをつくり、
さくっと刈り取る目的で作られているからです。
それはそれで非常に理に適ったサイトづくりだと思います。

まあそもそもアフィリエイトの性質が、
自社商品でなく他社商品を変わりに成約させるものですので、
コンテンツを通じて「好き」になって貰う事と売上が結びつかないのも当然ですね。

というわけでアフィリエイターの方はコンテンツマーケティングは合わないと思います。
いやほんとアフィサイトでコンテンツをガンガン突っ込んでも成約しないから難しい、
という経験をたくさんしましたしね…。

2014年9月16日火曜日

で、どんなコンテンツだったら効くのよ?

あなたの会社でコンテンツマーケティングを始めよう、となった時、
真っ先に「何をつくったらいいの?」と疑問に思うでしょう。

という訳でどんなコンテンツをつくるかですが、
色んなやり方があります。

まず媒体はなんでもよいでしょう。

ウェブメディアを持ったり、
メールマガジンを発行したりでもOKです。
紙のメディアもアリです。紙はコストはかかりますが。
Youtubeチャンネルを持つことでも良いです。

では次にどんな内容をつくるべきかという話ですが、
その前にまずあなたのサービス、商品の見込み客をしっかり知る事から始めた方が良いでしょう。

例えば既に有名なサービス、商品の場合は、
様々なコンテンツを大量に投下したようなオウンドメディアを持つことが適しているかもしれません。

一例を挙げてみます。


コカコーラパークの事例

世界で最も有名なコンテンツマーケティング事例として、
「コカコーラパーク」が挙げられます。

コカコーラは多くの人に知られたマス商品ですので、
多くの人にブランドを知ってもらうとか買って貰うとかの段階は過ぎています。

これからはより多くの人にブランドを好きになって貰う、
日常的にコカコーラのブランドに触れて貰う事を目指しています。
つまりブランドロイヤリティの向上が主な目的になっているという事です。

さらにはコカコーラはポップカルチャーを支援していて、
ポップカルチャーが好きな人はコカコーラの見込み客であり、
何らかのポップカルチャーが消費される時、コカコーラの事も思い出して貰えるよう、
多くの人に印象付けたい意向があるようです。

こうした目的がある場合、
対象を絞ったコンテンツよりも、
コカコーラパークのような、幅広い層にリーチしやすいメディアを持ち、
そこに様々な種類のコンテンツを大量投下していく方が良いでしょう。


有名でないサービス、商品の場合は何でも試して見るべし

一方で、そこまで有名でないサービス、商品を持つ会社だったら、
それこそ何でも試して見る方がいいかと思います。

例えば料理教室の場合、
料理の手順、ポイントを動画にするといいと思います。

ここで重要なのが、「5つのポイント」というように、
情報を簡潔に手短に伝える事です。

それでも基本的に見込み客は動画を見て満足してしまう人がほとんどでしょう。
ですがユーザーが、塩加減とか、火加減とか、
細かい部分をもっと知りたいけどどうすれば良いの?と思った時に、
あなたのサービスを思い出してもらえればそれで良いのです。

別に料理教室だけでなく、靴の通販でも、整体師でも、
経営コンサルティングでもどのような業態でもあまり変わらないと思います。
(私がコンサルティングしているお客様では業種ごとの差がありません)

大事なのは、コンテンツを通じて見込み客にあなたのサービスや商品を知ってもらい、
継続的に接点をつくり、好きになって貰い、
最終的に行動を取ってもらう(成約して貰う)事を目指す事です。
この辺はどんな業種でも共通だといつも思います。

本当はコンテンツマーケティングはもっと設計方法やKPIの立て方が細かくあるのですが、
こういった点をなぞってみるだけでもそれなりに成果は出ますので、
興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

2014年9月11日木曜日

Googleのつまらないミニアップデート

SEOの有名なウェブサイト、Search Engine Land(英語)が、
Googleニュースへリンクするという新種のナレッジグラフを発見したようです。

だから何だという感じが一見しますが、
当然Googleはこういった一つ一つのミニアップデートをゴールとしているわけではなく、
その先に何か大きな、例えば今の何倍もセマンティックな検索結果を出すような、
そういったゴールに向かっているのでしょう。

トライとエラーを繰り返しながら3年前、5年前と比べると格段に検索結果が面白くなっており、
精度もそこそこあがったなという検索エンジンの進化の一端を見る事ができるのは楽しいです。
まあ良質なウェブページの数が単純に増えたことももちろん大きな理由です。

もっと言うと、エリック・シュミットが著した「第五の権力」には彼らが想像する、
かつ現実的に十分実現可能な近未来の姿がありありと描かれていますが、
Googleのセマンティック化ですらその一端に過ぎ無いという事がよくわかります。
そしてさらにその中の小さな切れ端であるこういったミニアップデート一つとっても面白いと思います。


2014年9月9日火曜日

コンテンツSEOの提案を受けた知人

先日、知人のサイトのSEO相談に乗ったのですが、
あるSEO会社からコンテンツSEOの提案を受けていると聞きました。

曰く、

「これからのSEOはコンテンツSEOです。
そのためにはなんでもいいのでページをたくさん増やしてください。
そのためのライティングを請け負います」

というものだったそうです。

ほとんどのSEO会社の状況が決して芳しく無い事は常々伺っており、
アグレッシブな営業を行う事自体は一切否定しないものの、
かなり杜撰な提案だと感じました。

コンテンツSEOとはユーザーを惹きつけるコンテンツをフックにナチュラルな被リンクを集め、
検索順位を高めましょうというものですが、
この定義に従うならばコンテンツ内容がなんでもいいわけではないと。

さらに言えばコンテンツSEOはある種のリンクベイト的な効果を目標としている事も多く、
必ずしも商売の本質ではないと思います。

個人的な意見として、従来のSEOからコンテンツSEOに踏み切るのなら、
コンテンツマーケティングまで広げてしまった方がいいんじゃないでしょうかね。

コンテンツマーケティングに求められるのは、
あくまできちんと定義した見込み客未満に対し、
彼らの役に立つ情報を提供し、リレーションを継続的に築き、
育成する事を行うマーケティング手法です。

ただでさえコンテンツをつくるのって難儀しますし、
リンクを集めるためだけにコンテンツをつくるより、
もっと見込み客の育成を行うエコシステムを形成してしまう方が、
長期的な視点で言うと効率的な気がします。

さらに、コンテンツSEOってそもそもgoogleありきですからね。
仮に将来ソーシャルとか別のプラットフォームでユーザーが検索をするようになった場合、
リンクベイト目的のコンテンツを量産してあっても無駄になりそうなんですよね。

という事を色々と思ったりもしたので、先の知人に対して僕からは、
コンテンツSEOあるいはコンテンツマーケティングを行うのなら、
訪問者に対し自社の情報を出すのはNG、
訪問者が喜ぶ情報だけを無償で提供してください、
〇〇するための3つのポイント的な簡単な情報で良いです、
すぐに結果に結びつかなくても焦らないで一年は続けてください、
そのように伝えました。